世界保健機構(WHO)は、「すべてのがん患者を痛みから解放する」ことを目標に、1986年、がん疼痛の治療指針を発表しました。
日本においても大多数のがん患者さんが、がんによる痛みを感じています。そして、その痛みは生活の質(QOL)を大きく低下させ、ご家族の心配も膨らみます。しかし残念ながら、日本では痛みの緩和を目的とした緩和ケアの取り組みは大きく遅れていると言わざるをえません。
がん患者さんの「体と心の痛み」の緩和には「がん疼痛治療」の正しい普及が不可欠です。「野の花プロジェクト」は、まずは岡山地域を中心に緩和ケアを適正に推進し、県民の皆さんの理解を得ながら、すべてのがん患者さんのQOL向上に貢献しようとする運動です。
この運動にはがん患者さんやそのご家族のみならず、多くのみなさんの理解と共感が必要です。緩和ケアの正しいありかたについて一緒に考えていきませんか?