野の花プロジェクトのご紹介
岡山県の「緩和ケア」普及をめざす「野の花プロジェクト」に期待します

岡山県では、既に県内すべての県・地域がん診療連携拠点病院に緩和ケアチームが整備されていますが、拠点病院以外の医療機関においても緩和ケアの普及・定着が望まれています。また、緩和ケア病床は、4医療機関に79床(平成21年9月3日現在)が整備されていますが、県南部の2つの二次保健医療圏のみにしかなく、十分とはいえません。
このような状況の中、岡山県では、すべてのがん診療に携わる医師が、緩和ケアについての基本的な知識を習得し、入院治療はもとより在宅療養においても全人的苦痛(トータルペイン)に対する緩和ケアが、適切に行われる医療提供体制の整備に努めているところです。また、緩和ケア病床の整備を促進するとともに、医療用麻薬によるがん疼痛治療を実施する医療機関や、医療用麻薬の調剤が実施可能な薬局の数を増やしていきたいと考えています。
「野の花プロジェクト」は、このような岡山県における「緩和ケア」の普及に向けた取り組みの大きな原動力となるものであり、今後の発展を心から期待しております。


岡山県保健福祉部長 神ノ田昌博

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